1R
レース総評
2番車だがスタートの早い田口がSを取り、南関ラインの前受け。小林はブーメランから、残り1周を巻き返す。番手の堀はピッタリだが3番手の鈴木は離れる。併せて田口が湯浅を使い番手から出るが飲み込まれる。単騎の橋本が脚を溜めて3着。2車単は1番人気だが、3連単は薄目が来て高配当。
動きチェック
1小林 申太
冷静に対応して人気に応える。予選では負けられない気持ちが伝わってきた。準決は伊藤慶太郎の番手だしチャンスはかなりある。
2田口 裕一
自分でSを取り、湯浅を車間を切ってアシスト。最後、併せて踏むし、本人にしてみれば、やり切っての敗戦だろう。
3堀 政美
温厚な紳士は脚もある。小林の捲りに離れる気配は全くなかった。
4亀谷 隆一
捲られたラインの3番手だし、踏み場もなかった。3番手で内も締めていた。
5鈴木 宏章
捲りの3番手できつい展開。一瞬で離れてしまうが仕方ないだろう。
6橋本 祐司
元々は捲り屋。先手ラインの3番手で脚を溜めて3着に強襲。
7湯浅 大輔
コメントは自力、自在だったが、田口がSを取ってくれた事により突っ張り先行だった。
2R
レース総評
人気の栗田万ラインが突っ張るが、高橋義秋も果敢に挑む。ただ、この先行争いは栗田万が勝つ。同姓が多くてややこしいが、番手の栗田雄矢が1着。2着が高橋秀吉でズブズブ車券。3着が栗田万の逃げ残り。
動きチェック
1高橋 秀吉
先手ラインの3番手から突き抜けを狙うが2着だった。最後の伸びも悪くなかった。
2栗田 万生
ライン4車の責任感から突っ張り先行。自身は3着に沈んだが、自分の走りはやっていた。
3栗田 雄矢
絶好の番手で1着。欲を言えば、栗田万を2着に残したかっただろう。
4坂本 昌宏
4番手で内を締めていたら、遅れてしまった。最後方になって大敗。
5高橋 義秋
支線の自力選手としては見せ場を作った。突っ張られてしまい、もう1回、入れてもらったが、そこからの脚はなかった。
6加藤 大輔
後輩が突っ張られてしまい、もう1回、迎い入れる。結果は別として、同県の絆だ。
7加藤 昌平
不発ラインの3番手だった。2日目はジカで番手勝負に行くし、この姿勢は立派だ。
3R
レース総評
同期熊崎と宮道がライバル心から激しいもがき合いを演じる。この時、番手の吉永と宮内は離れて、自力、自力の決着。現状、力のある熊崎が1着で、2着が宮道。3着が宮道の後ろに切り替えていた地元の宮内。
動きチェック
1熊崎 麻人
宮道との同期対決を制する。連続落車で調子を崩していたが、今回は良い頃の状態に戻っている。
2宮内 善光
若手の踏み合いがあり、熊崎から離れてしまう。宮道の後ろに入るも、最後は抜けなかった。あれなら、バックから捲った方が良かったはず。
3吉永 和生
本来は渋太いマーカー。ただ、宮道マークを外してしまった。
4宮道 良輔
同期、熊崎を意識する。その気持ちが結果として2着に入る要因になった。
5矢内 良和
前の宮内が離れて、最後、内を突くが届かなかった。
6吉成 晃一
単騎で7番手から捲るも、3コーナーの壁を乗り越える事ができなかった。
7小林 大能
東ラインの4番手のコメントだし、チャンスのない展開。
4R
レース総評
松田がペースに持ち込むが高橋の快速捲りが決まる。やや離れ気味だった松尾だが2着確保。きつい展開だったが58歳の小川が3着を確保。
動きチェック
1高橋 綜一郎
余裕ある捲りで調子の良さを感じる。準決で見せ場を作っていきたい。
2松尾 玄太
高橋の捲りに口が空くが、何とか2着を確保する。
3松田 昂己
駆け方としては悪くなかった。ベストの走りをやったし、高橋が強かったと言う事。
4小川 巧
捲りの3番手できつい展開。それでも前を追い掛けて3着を確保。
5豊田 一馬
目標の松田が行ってくれたが、外のスピードが良くて止められなかった。
6塩川 真一郎
目標不在のレースだし、先手の4番手に切り替えていっぱい。
7工藤 考生
関東連係で3番手。捲られたラインだし、展開通りの着順。
5R
レース総評
松本が山川相手に力でねじ伏せる。選手会の支部長の鈴木もピッタリ追走。山川マークを外していた秋山だが自分で踏み上げて3着を確保。
動きチェック
1松本 京太
レース後のコメントだと、本人は納得のいかない表情だった。スピードあるし、準決でも一発可能だ。
2鈴木 良太
選手会の支部長は松本にピッタリ。少し痩せて、精悍になった気もする。
3山川 奨太
力を出し切っての敗戦だし、2日目以降に繋がるはず。
4秋山 貴宏
山川マークを外してしまう。自分で踏み上げて、リカバリーしての3着確保。
5山本 貴章
失敗ラインの3番手だし、仕方ないだろう。
6田村 浩章
ワンチャン、3着の展開もあったが伸び切れなかった。
7薮田 貴幸
本線の3番手だが、前の2人を見失う。スンナリの展開ではないし、展開が向かなかった。
6R
レース総評
完全に半田の先行1車で番手は花田と坂本でジカ競り。これに副島が追い上げて一旦、番手に入るが、もう1回、花田が動いて番手を奪取。そこで副島は遅れて、花田マークは坂本。結果は半田の逃げ切りで、競り、競りで2着、3着に入るが低配当だった。
動きチェック
1半田 誠
予選6連勝中の選手が、先行1車で番手はジカ競り。これでは負ける要素は見当たらない。ただ、ゴール前に少し粘りを欠いたのは気掛かり。
2花田 将司
根性を魅せて、ジカで勝負。更に南関同士の競りになるが、外から番手を奪う。このレース姿勢を貫けば、もっと良い選手になれる。
3副島 和人
追い上げマークが決まり番手にスッポリ。ただ、味方と言うか、南関同士の花田が追い上げにきて、悪いと思い引いた様にも見えた。
4坂本 晃輝
ジカ付けの洗礼を浴びるが、3着を確保。本当は、番手を守りたかったはず。
5山田 和巧
同県の副島が追い上げた時にマークを外して、後方に置かれてしまう。
6廣川 泰昭
競り、競りの後ろで3番手。ちょっと位置が遠かった。
7山本 宏明
西ラインの4番手だし、展開が厳しすぎた。
7R
1守谷 陽介
吉武君が頑張っていたし、仕事に徹しようと。だけど、後ろに松岡君もいたし、バックで捲りに行った方が良かったかな。ちょっと悪いと思ってしまった。
2伊藤 慶太郎
前が踏み合いで展開が向いた。だけど、躊躇なく行けたのは良かったと思う。捲りでの1着だし、調子自体は分からない。
3太刀川 一成
3番車だけど、Sを取るのが自分の仕事。勝負どころで挟まれてしまい引いてしまった。あそこで将太郎が締めてくれば、大量落車に繋がったと思う。
4吉武 信太朗
併せ切ったと思ったけど、山本さんが強かった。準決で連係する宮道君とは初めてです。
5坂本 将太郎
伊藤君が強かったし、もういっぱい、いっぱい。完全に千切れなくて良かった。
6松岡 孝高
終始、余裕はあったけど、3番手だったので。守谷さんが番手から出てくれれば面白かったですね。
7山本 恵介
あれでは、ただ行くだけのレース。ムダに脚を使ったし、結果も出なかった。
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日刊スポーツ評論家 山口幸二
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武田一康(たけだかずやす)
コンドル出版社代表取締役社長。熊本競輪情報協会会長。
昭和23年4月24日生まれ。通称『社長』『武田さん』
小学生の頃から競輪場へ出入りし、予想台に立つ父の英才教育のもと感性を磨き、有明工業高等専門学校を中退した後に19歳から予想業に携わる。
かつてはゴルフショップや喫茶店などを経営し栄華を極めていたが、ある失敗を機に、やはり競輪が天職と悟ってからは競輪一筋。
新聞業務は実弟で圭二氏(小倉競輪場キャスター、通称『専務』)、そして幸三氏との巧みな連係プレーで毎日とどこおりなく製作されている。
2014年4月に実の長男が本社入りしたことで念願だった後継者が登場。したがって隠居は遠のいたが、そのぶん やる気と責任は倍増した。
さらにコンビニネットでの新聞販売が容易となったことによる新規ファンの開拓も、記者魂を支える大きなモチベーションとなっている。
競輪歴50数年のキャリアに裏打ちされた莫大なデータと情報を基に、歯に衣を着せぬコメントで競輪界の矛盾や問題点を様々なかたちで洗いだしており、いわば業界のご意見番的存在。
熊本競輪場での場外車券販売がある限り、全国あらゆる競輪場へと足を運んでおり、年間300日近くの出張はここ10数年のルーティンワークだ。
「あちこち、ガタがきとるが、じっとしていられん性分ったい」と生涯“徹底先行”を貫く気構えだ。
口癖はもっぱら「おぉう、同年代の連中は、みんな定年やら引退やらで現場から離れてしまった」。
66歳を迎えた今もなお、時には2000グラムのステーキをペロリとたいらげ、昼間には甘々なまんじゅうをむさぼり喰い、毎朝約1時間の散歩をノルマと課すなど、ドMともいえるストイックさで心身ともに充実。
鋭い舌鋒も激しさを増すばかりで、e-SHINBUN1、2位の売り上げを誇るマンモス新聞を取り仕切る御大は、まだまだ手綱を緩めずにすべては競輪界発展のためにと健筆をふるっている。
趣味はゴルフで、年に数回の肥後カントリークラブでのラウンドを心待ちにしている。
あとはスーパー銭湯での骨休めは出張先でのハイライト。記念開催中など、競輪場近辺のスーパー銭湯で心地よい表情で湯船につかる武田社長の姿がよく目撃されているほどだ。
ほかにも愛犬の散歩にドラマ鑑賞と幅広く、とくにサスペンスドラマは大のお気に入りで土曜サスペンス劇場や松本清張シリーズは大好物だ。
競輪と共通する『推理』という要素が、御大の胸間を揺さぶるのだ。肥後のエグゼクティブ・武田社長の一挙手一投足から、これからも目が離せない。
見出し
本文
買いやすいものに飛び付いてはいけない
朝野球に熱心だったのはもうふた昔前になる。実力もないのに道具のことばっかり考えていた。安打製造機イチロー・モデルは細身のバットですぐ飛び付いたが使いきれなかった。飛距離が伸びるという宣伝文句に衝動買いしたビヨンドバットの「効能書」には、芯でとらえた時の飛距離の差が数字で明示されていたが、芯に当たらない私には宝の持ちぐされだった。
車券も安易にいろいろな誘い文句に飛び付くと怪我をする。
二段駆け。三段駆け。師弟連係。同県連係。貸し借り。鉄板本命。先行一車。
走る側が実際にコメントの中でにおわす作戦。買う側がある意味勝手に思い込む作戦。どちらに重きをおくかは各々の自由だが、どちらが的中に近いのかは微妙である。と記せば、そんな馬鹿な、選手の発言に優るものはなかろうと返って来そうだ。
だけどね。口に出されたこと、目に見えることだけで競輪をやったって(車券を買ったって)面白くも楽しくもない。
竹林一彦(たけばやし・かずひこ)
一九五八- 東京生まれ、競輪育ち、予想紙「アオケイ」記者。
町田洋一
元祖・戦う競輪新聞として名を馳せた伝説的専門紙「アカギ」の唯一の残党記者。 現在はアオケイを主戦場に、e-SHINBUNの制作に携わり検車場レポートなどで取材、執筆活動中。
歯に衣を着せぬ激しくとめどない論調は、ファンが知りたい部分を包み隠さず伝えたいと言う想いから。 前橋の昼間の中継では硬派に解説し、ミッドナイトでは緩くニコニコ動画のいじられキャラを演じる。
打倒ヤマコウがモットーなのか!?
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